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2006年09月11日

「愛と感動の再生の物語」

―― あらすじ ――


【求む、ハワイアンダンサー】の張り紙を見せながらここから

抜け出すチャンスだと、早苗(徳永えり)は紀美子(蒼井優)を

誘う。昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。この町の男たち

は数世代前から炭鉱夫として、女たちは選炭婦として働いて

きた。しかし時代は石炭から石油へとエネルギー革命が押し

寄せ、閉山が相次いでいる。この危機を救うために炭鉱会社

が構想したのが、レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」だ

った。

紀美子の母・千代(富士純子)も兄・洋二朗(豊川悦司)も炭

鉱で働いている。母は「100年も続いたウヂの炭鉱は天皇陛

下までご視察にいらしたヤマだ」と自慢し、炭鉱を閉じてハワ

イを作る話に大反対。

それでも紀美子と早苗はフラダンサーの説明会へと出かける

が、他の娘達は初めて見るフラダンスの映像に「ケツ振れね

え」 「ヘソ丸見えでねえか」と、逃げ出してしまう。残ったのは

紀美子と早苗、それに会社の庶務係で子持ちの初子(池津祥

子)、そして父親に連れてこられたひときわ大柄な女の子、小

百合(山崎静代~南海キャンディーズ・しずちゃん)だけだっ

た。そんな中、ハワイアンセンターの吉本部長(岸辺一徳)

は、娘たちにフラダンスを仕込むために、は東京から講師とし

て平山まどか(松雪泰子)を招く。本場ハワイでフラダンスを

習い、SKD(松竹歌劇団)で踊っていたダンサーだ。はじめは

田舎町を軽蔑し、ど素人の娘たちに踊りを教える意欲もない

まどかだったが、紀美子たちの熱心さに次第に真剣になって

いく。実はまどか自身が母親の借金を背負い、半ば自暴自棄

になっていたが、ひたむきな娘たちと接するうちに、夢を持つ

大切さを思い出していた。そんな彼女の教えは、どんなに辛

い時でも「スマイル」、笑顔を忘れないこと。

しかし、世間の風当たりは依然強く、さらに予期せぬことが起

こり・・・

果たして常夏の楽園は誕生するのか?無事に笑顔でオープ

ンする日は迎えられるのだろうか?





―――――――――――――――――――――――――――



(前回の続き)


―― スパリゾートハワイアンズでの撮影ということでしたが、
    
    施設は満喫しましたか。



松雪 「それが何もまわれなかったんです。ウォータースライ

    ドをやりたかったのですが(笑)。なのでしずちゃんと

    露天風呂に行きました。



―― その他印象が残った共演者の方はいらっしゃいました

    か。



松雪 「どんなお芝居をするかとても楽しみだったのが、岸辺

    一徳さんですね。岸部さんとは撮影中もほとんど一緒

    で、もうセット見たいな感じだったのですが、リーダー

    として現場を引っ張ってくれました。佇まいも頼もしい

    ですし、本当に刺激を受けました。岸部さんと居酒屋

    で口論をするシーンがあるのですが、これはかなり見

    ごたえがあると思います」。


―― 楽しみですね。他に見どころのシーンなどがあり

    ましたら少し教えていただけますか。



松雪 「ラストの生徒達のフラダンスシーンはとにかく圧巻で

    す!もうすごいパワーなので、まずそれは楽しみにし

    ていただきたいですね。あとそれとは別に、これは詳

    しく説明をすると内容がわかってしまうのですが、ま

    どかが男風呂へ殴りこむアクションシーンがあって、

    それは生徒を思うがゆえの行為なのですが、その

    撮影は私もスタッフもかなり気合が入りました」。


―― そのシーンのポイントは。


松雪 「まどかの心境の変化でしょうか。生徒に対して愛情が

    芽生えていく過程や親密になっていく度合い、その行

    為に至るまでの流れがポイントだと思います」。


 
―― なるほど。ここ数年松雪さんは、メッセージ性の強い演

    技や妖艶な演技で、女優としての立場を確立されてい

    ますが、その・・・、昔バラエティー番組や、コミカルなド

    ラマにもお出になっていましたよね。



松雪 「はい」。


―― 私、松雪さんのコミカルな部分といいますか演技もとて

    も好きなのですが、そういった役をまたやってみようと

    は思いますか。



松雪 「そうですね、この映画も前半は笑う部分が多いんです

    けど、役柄を限定しているわけでは全然ないので、演

    技の幅も広がりますし、そういうコミカル演技もやりたい

    と思っています」。


―― ではオファーがあればいつでもOKなんですね。


松雪 「そうですね。是非やりたいですしやります。実は今度

    舞台でそのような感じのものを控えていて、それも楽

    しみにしています。残念ながら仙台には来ないんで

    すが・・・」。


―― (「仙台に来ない」にスタッフ、ガーン!と思いつつも)

    いつか仙台で行われるのを期待しています。





『古いものを壊して新しいものをつくるときに生まれる葛藤』





―― 今回の映画に出演して、松雪さんが共感した点などが

    ありましたら教えてください。



松雪 「古いものを壊して、新しいものをつくるときに生まれる

    葛藤という部分でしょうか。これはどんなシチュエーシ

    ョンでもあることだと思います。昭和40年当時は新し

    いものがどんどん出てきて開発も急速に進んでいて

    きている時代で、変化しなくてはいけない、でも変わ

    れない。これからどう生きていけばいいのか?とい

    う不安が誰もがとてもあって、でもそういうところか

    ら最後まで突き進んで達成する姿に、個々の力強

    さを本当に感じました。今は物でも情報でもたくさ

    んあふれていて、なんて言うか・・毎日を必死に生

    きるパワーっていうのが希薄になってきていると思

    うんですね。

    炭鉱の女として働いてきた千代さん(富士純子)

    が、今までの考えを変えて、母として娘たちの為

    に必死で現状を受け入れるシーンがあるのです

    が、とても共感します。「変化しなくてはならない」

    という姿を、それぞれの役者さん方が素敵なキャ

    ラクターで演じていますので、見ていただく皆さん

    にもその強さや魅力が伝わると思います」。







話の最中に思い出し笑みを浮かべながら
「共演者には本当に恵まれました。楽しい現場でしたね」。




―― 松雪さんからこの映画のメッセージをひとことで表して

    いただきますと。



松雪 「ひとことですか?うーん・・・そうだなぁ・・・ 『愛と感動

    の再生の物語』」ですね」。    ――― 続く



来週は、まどかのモデルとなった方と実際に対面した時の話や、フラの魅力、仙台の皆さんへのメッセージ、取材後に行なわれた舞台挨拶の模様をお送りします。  


Posted by だてBLOG編集長「だておとこ」 at 12:32Comments(23)インタビュー②