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2006年09月01日

「1日8時間の猛特訓を積んだダンス」

 東北の玄関口福島県にあるテーマパーク 『スパリゾートハワイアンズ』 。現在は全国から多くの人がやってくるリゾート施設であり、我々東北人にとっても馴染み深い温泉地でもある。この常夏の楽園が、40年以上前に『常磐ハワイアンセンター』としてスタートするまでには、実は様々な人の様々な思いや出来事があった。
 40年の時を超え語られる奇跡の実話、映画『フラガール』(9月23日【土】全国一斉ロードショー)。笑いと涙が交錯するこの映画のプロモーションで来仙した主演の松雪泰子さんから、「仙台だてBLOG」スタッフが撮影秘話や作品への想い、メッセージなどを伺ってきた。(連載3回)



――物語――

 昭和40年の福島県・常磐炭鉱。本州最大の炭鉱として栄え

いたこの地も、かつての盛隆は見る影も無くなり、大幅な人員

削減が進んでいた。そんなまちを救うため、この北国に「楽園

のハワイ」を作るという起死回生の一大プロジェクトが持ち上

がる。目玉は南国のフラダンスショー。このフラダンスを炭鉱

娘に教えるため東京からダンスの講師が呼びよせられた。

 元花形ダンサーで気位の高いその女性は、自分が今まで

生活をしてきた世界とはあまりにかけ離れた炭鉱や炭鉱娘た

ちを初めは馬鹿にするが、やがて少女達のひたむきな姿に、

自分が忘れかけていた情熱を再燃させる。炭鉱娘達はひと

りひとり厳しい現実を抱えながらも、多くの失敗を繰り返しな

がらも、友情や希望を支えに強く美しくフラダンスの真髄を体

にしみこませていく。

そして――。



かつてSKD(松竹歌劇団)で活躍をしたこともあり、東京から

ダンスを教えに来るという役柄の平山まどかを演じる主演の

松雪泰子さんに話を聞いた。





―――――――――――――――――――――



―― 「仙台だてBLOG」といいます。今回は宜しくお願い致

    します。



松雪 (素敵な笑顔で)「よろしくお願いします」。


―― 仙台にいらっしゃるのは何度目ですか?


松雪 「4回目ですね。つい最近は4月に

    荒吐ロックフェスティバルで来て、歌っちゃいました」。


―― えっ、そうなんですか。行きたかったです・・・。去年は

    行ったんですけど・・・。仙台の街の印象とかはありま

    すか



松雪 「やっぱり牛タンですよね。

    すみません、ありきたりで(笑)」


―― いやいや、是非今回も召し上がってください。


松雪 「そうですね。時間を見つけて行きたいと思います」。





―― さて早速ですが、今回の映画は松雪さん自身のダンス

    シーンも見ものです。やはりレッスンは大変でしたか?



松雪 「もう大変でしたね。昨年末から準備をして、

    撮影は1月から2ヶ月間、福島県のいわき市で行なった

    のですが、ダンス自体は3ヶ月間練習しました。

    私はソロのパートの部分だったのですが、

    午前中はバレエ、午後はサルサやフラで、多いときは

    1日8時間練習しました。腹筋なんか割れちゃいました

    よ(笑)」。


―― 8時間!ダンスの経験はあったんですか。


松雪 「全然無かったんです。だから撮影に入るまでも

    入ってからも、ものすごいプレッシャーでした」。


―― 初めて拝見したとき、松雪さんが踊るシーンで姿勢を

    正しているところを見て、草刈民代さん(映画「Shall 

    we dance?」等出演、日本トップバレエダンサー)

    だと思いました。



松雪 (驚き恐縮をしながら)「え~!そんなそんな」。


―― 全く未経験には見えませんでしたよ。今後も踊りは続け

    ていきたいですか。



松雪 「そうですね、これはずっと続けてみようと思います」。





















リラックスした表情で時折笑顔を交え
インタビューに答えてくれる松雪さん





―― ダンス以外で工夫した点はどこでしょうか。


松雪 「私が演じるまどかという女性は、最初、周囲に対して

    ガードがすごく固いのですが、交流をしていくうちに

    心境が徐々に変化する様をセリフとセリフの合間で

    どう表現するか、監督とよく話をしてイメージをわかせ

    て望みました」。


―― なるほど。具体的にいいますと。


松雪 「目線とか生徒にふれるちょっとした様など、小さなリア

    クションに特に気を使いましたね」。


―― 監督の話がありましたが、李相日(り・さんいる)監督

    の会う前のイメージと、実際会って仕事をしてからの印

    象の違いなどはありましたか?



松雪 「う~ん・・・特にこうだっていうメージも抱かなかったで

    すし、撮影が始まってからもギャップは感じなかったで

    すね。ただ、監督は今まで男性の方を上手く表現して

    きた方(※妻夫木聡と安藤政信『69 sixty nine』、

    オダギリジョーと加瀬亮『スクラップ・ヘブン』など)


    なので、今回は女性だらけの映画ですから、どのよう

    になるのかはとても楽しみでした。現場に入ってから

    作り上げていくのがすごく上手な方で、役者さんや

    現場の声を吸い上げながら形にしているという作り方

    です。シーンひとつひとつに人間くささやリアリティを

    しっかり出す監督さんですね」。


―― 苦労したシーンなどはありますか。



松雪 「どれも苦労したんですが(笑)、蒼井優ちゃん演じる紀

    美子に対して怒るシーンがあって、それは愛情がある

    ゆえに怒る場面なのですが、特にテイクを重ねました。

    監督は、表現が思い切りよく伝わるのであれば、突発

    的に湧き上がるシーンもそのまま使ってくれますが、

    こだわっているシーンに関しては自分が思い描いてい

    る到達点に達するまで何度もテイクやリハーサルを重

    ねていました。こだわりを凄く感じました」。




―― 今回、新人の山崎静代さん(南海キャンディーズ しず

    ちゃん)との共演だったのですが、どうでしたか。



松雪 「ほーんとうにあのままのしずちゃんで(笑)。でも演技

    もすごく自然だし、初めてとはとても思えませんでした。

    しずちゃんや生徒役の女の子達は一緒にいる機会が

    多くて、本当に楽しかったです。


―― では仲良くなったのですね(笑)



松雪 「ええ、仲良くなりました(笑)。是非また一緒に仕事を

    したいですね」。




―― しずちゃんは制作発表の際に、共演の豊川悦司さんに

    アプローチをかけていましたが、実際には撮影現場で

    はどうでしたか。



松雪 「うーん、特に何もアクションはおこしていませんでし

    た」。


―― 女の子達とのエピソードは。



松雪 「もう生徒達とは(先生の表情になって)ずっと一緒でし

    たから、撮影と平行して踊りのレッスンもやっていたの

    で、みんなでサルサを踊ってから『温泉に行こう!』 

    『先生も行こうよ!行こう行こう!』となり、最初は少し

    躊躇したんですけどもうみんなで裸になって、露天風

    呂で裸の付き合いです(笑)。本当に『合宿!』って感

    じで楽しかったです。みんな良い子達で」。―――続く



この作品への熱い思いが、話のひとつひとつから聞いてうかがえました。
来週は撮影の裏話やメッセージなどをご紹介します。(仙台だてBLOGスタッフ)

  


Posted by だてBLOG編集長「だておとこ」 at 15:54Comments(11)インタビュー①